2004年1月15日木曜日

リオ篇 1月15日(木)

午前は観光。市立劇場、国立図書館、国立美術館などを知人に案内して頂く。美術館では、私が今まで見たヨーロッパ絵画(もちろん日本でひらかれた絵画展) では感じたことのない、何か新鮮なものを見たような気がします。ブラジルの歴史について描かれた作品も多く、勉強になりました。
夜はいよいよリオ音楽シーンの中心地、ラパへ出陣。前の週にホジェーリオに誘われたライブに向かったのです。
ラパは中心街近くに位置し、数多くのライブハウスが乱立する地域。ここへ行けば毎晩でも、必ずどこかのお店で一流のミュージシャンの演奏が聴ける。しかし犯罪も多発する、要注意エリアの一つでもあります。
『ダーマ・ダ・ノイチ』という名のそのお店は新しくてきれい。夜9時頃着いたけど、メンバーはパンデイロのセウシーニョ一人しか見当たらない。よくあることだそうでどうやら雨のせいで(?)遅れているらしく10時を過ぎてやっと全員集合。

 ライブはホナウド・ド・バンドリン、ギターのホジェーリオ、パンデイロのセウシーニョという三人(いずれも昨年来日)によるショーロ演奏で始まり、数曲後 に男性歌手のアジェノールがサンバを歌い出す。す、すばらしい演奏、そして歌。楽器は持ってきたけど、聴けただけでいいやぁぐらいの幸福感。
そしていよいよライブ後半「カンジャ(=飛び入り)」として演奏させてもらうことに。三曲弾いたところ、遠い日本からやってきたことを喜んでくれたので しょう、メンバーもお客さんも大喜びしてくれました。そして、演奏を終えてステージから降りようとしたら制止された。「座ってろ」と。
へ??
どうやら弾き続けろということらしい。自分が知っているショーロの曲はいいけど、やがて歌手アジェノールの出番。あのぉ、有名なサンバはわかるけど、この人のオリジナル曲なんて知らないんですけど・・
へ??聴きながら弾けって???
ご無体な・・。かくして、ショーロ、サンバはポピュラ-音楽だと体感するべく、帰国までの毎週、このメンバーのライブで弾くことになったのでした。

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